国際言語学者の溝江達英です。
プーケットとバンコクに行って参りました。タイに行ってあらためて感じたことは、とにかく生産人口が若い。飛行機さんのCAさんしかり、ホテルの従業員しかり、みんな若いのです。日本の高齢化社会は思った以上に深刻です。ただ、タイは、ミャンマー・カンボジア・ラオスに比べれば、それでも生産人口の数は今後減少が見込まれてはいるのですが、それでも現段階ではみんな若いなという印象を受けました。
日本への帰りの飛行機で、舘ひろし主演、終わった人という映画をちょこっと見ました。英訳だとLife in overtime です。それこそ定年後の生活を描いた文庫本の映画化です。老いをテーマにしたものでした。
日本語音声で英語字幕だったのですが、字幕のほとんどがSVO!それに衝撃を受けました。やっぱ英語の基本構造はSVOなんだな。。。と感激したまま、寝てしまい、書き取りができてないのですが、それだけSVOがスゴイ!ってことは確信できました。
帰国後、アマゾンプライムにドハマリしている私は、早速、NHKプロフェッショナルー仕事の流儀ー羽生善治を見ました。
そこには名言が散りばめられていたので、思い出せるだけ書き出してみます。
才能とは努力し続けられること
負けからでも得るものはある
直感を信じる。直感は今までの経験が蓄積されて形成されるものだから。
頭の中に隙間を作れ(考えて飽和しすぎている時こそ、将棋以外のことに没頭する)
その中でも僕が一番感動したのは
彼自身、20代で最速で7冠を取り、取れるタイトルのすべてを取ったあと、1冠に転落。その時、60代の大先輩、加藤一二三や、他の名人が、若い棋士と、将棋を打っている姿を見て、俺は何をやっているんだ?!と我に返った場面です。
年齢を重ねていても、常に1ミリ、1歩ずつ、自分の将棋を極める大先輩の姿。
年齢を言い訳にせず、自分の将棋を黙々と極めていく姿を見て、我に戻ったそうです。
と同時に、
10代と20代と30代は違って、10代は怖いもの知らずでなんでも挑戦したそうですが、30代に入って、急激に、記憶力が落ち、判断も鈍って来たんだそうです。今までは1手打つたびに1000歩先を考える将棋も、30代になってからは、直感を信じて、かつ、リスクのない成長はないという信念で、リスクも選ぶようにもなったそうです。
1時間、好きなことを20年間、やり続けるってのはほとんどの人はできない。ってハッキリ言ってました。ただ、それをやり続けることが才能だとも。
タイに行く前に会った稀代の風水師も、舘ひろしの終わった人にも、偶然かのように同じセリフがあり、びっくりしました。
10年やって芽が出ないなら、才能がない。
羽生善治自身も、はっきりそう言い切ってました。
私もなんだかんだで、言語学と心中すると決めた少年時代から、考えてみたら、25年も経ってました。羽生善治も言ってましたが、熱中すればするほど、それしか考えられなくなるので、あえて、違うことをする(=彼流の言い方は脳に隙間を作る)必要があると思ったのです。
無理にリスクを取れとは言いませんが、自己を成長させるには直感を信じて進むしかない場面もあります。年齢が進めば進むほど防衛本能が働きます。そして安全を選ぶようになります。若い頃ほど冒険しなくなります。だからこそ努めて頭の中に隙間を作るがごとく、海外旅行したり、普段自分がしないようなことをして、自分を成長させていきたいものです。
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