「あぁ、もうお腹が空いて限界!何でもいいから食べたい!」
そんな時に口にするひとくち。普段なら取るに足らない食べ物でもそのときばかりは他のどんな高級なものより美味しく感じて忘れられない。
こんな経験ありませんか?
「空腹は最高のスパイス」
と昔から言われているように、空腹であればあるほど、食事が美味しく感じるという、面白い現象です。
きっとこれは生物的な「栄養を欲する」という生物的、本能的なところでの働きによるものだと思います。
もうひとつ、似たような現象で、お腹が空いている状態で食べた物は身体に吸収されやすい、ということがあります。
力士が体重を増やすために、あえて限界までお腹を空かせてから、たくさんの食事を摂るのもこの現象を利用しているからです。
「空腹」だと「美味しい」
「空腹」だと「吸収されやすい」
これらの食事にまつわる2つの面白い現象、これって学びを欲する脳にも同じことがいえるのです。
学びを美味しく、染み渡らせるには
もし、あなたが学びに対して、前向きな気持ちで臨めないなら。
それはあなたの脳が、お腹いっぱいな状態で、学びを美味しく(=いいものだと)感じていないからかもしれません。
また多く学んでいるのに成果に繋がらない、身になっていないと感じているなら。
それは、あなたの脳が、もう満腹状態にもかかわらず、無理に詰め込んでしまって、吸収できていないのかもしれません。
学びに対して前向きに取り組むためには、学びを美味しく感じなくてはなりません。
学びをしっかり吸収するためには。しっかりと脳に染み渡る状態でなくてはなりません。
いずれの解決策もひとつです。
それは、あなたの脳を学びに対して、空腹な状態、もっと言うなら、飢えている状態であり続けなくてはならない、ということです。
どんどん消化してしまおう
自分を「学びに対して飢えている状態」にするためには2つの方法があります。
1つめに、今あなたの中にある学びをなるべく早く消化してしまう方法です。
学びにおける消化とは、ずばりアウトプットです。
自分が得た学びを自分の中だけに留めておくこと、これは食べた物がいつまでも消化されずに残っている状態、まるで胃もたれの状態に似ています。
こんな状態では新たなものを身体の中に入れようとは思えません。飢えとは真逆の状態です。
そこで消化=アウトプットするのです。
そうするとそれらの学びはあなたに栄養だけを残し、新しい学びを入れることができるスペースが生まれます。
そのスペースが大きくなると、学びに対する空腹感を感じます。「今自分にはアウトプットするネタがない!」「もっと新しい学びが欲しい!」
そんな状態で入ってくる学びは、きっと美味しく感じることでしょう。身体に染み渡ることでしょう。
これまでにも何度も何度もアウトプットの重要性は聞いているかと思いますが、こんな効果もある、やっぱり素晴らしいものなのです。
「100億円」くらいがいい
2つめの方法は、高すぎるくらいの目標を設定することです。
人は普通、満腹になってしまえば、それ以上は食べたいと思いません。
しかしその満腹になるための限界値を大きくできたなら。どれだけ食べても「まだまだ!」と思えるような大食漢になれたなら。
あなたはどこまでも、学びに対して強い欲求を持ち続けられる、飢えた状態でいられるでしょう。
そのために、満腹になるラインを今よりもっともっと高くするのです。
本来であれば、10億円も稼げば、普通の人は十分に感じるでしょう。
しかしその状態に満足してしまえば、つまり満腹になってしまえば、その人はそれ以上の学びを得ることをやめてしまうでしょう。
しかしその人の目標が100億円を稼ぐことであったなら、その人はまだまだお腹が空いている状態ですから、どこまでも貪欲に学びを追求していくはずです。
自分が満足する、満腹になるラインを上へ上へ押し上げる、そのために実現不可能とも思える高すぎる目標を立てて、自分を常に飢えさせる。
こうすることで学びはもっと美味しくなり、あなたの身に染み渡るものになるのです。
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いつも言っている大事なことを今回も言いましょう。
あなたの人生を変えるのは学びです。
何を学ぶか、そしてどう学ぶのか。
今回のマインドセットがあなたの学びを、人生を変えるものでありますように。
You
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