国際言語学者の溝江達英です。
先日、とあるコミュニティのゲスト講師として呼ばれ講演してきました。
呼んでくれた方は私の元生徒です。生徒から招待されることは光栄の極みでもあり、2時間ほど彼の生徒向けにレクチャーしました。私のレクチャー後に、コミュニティの卒業式というのがありました。
そこに僕も出席したのですが、それはそれは涙の卒業式でした。コミュニティの主催者である私の元生徒は、なんと、参加者一人一人に手書きのお手紙を渡し、プレゼントも贈呈したのです。
生徒も感動のあまり涙していました。素晴らしい卒業式でした。
最近はAIの発達により、今後無くなる職業が予測されています。コピーペーストが可能なものは機械の方が人間よりも精度が高いため、だんだん置き換えられていくでしょう。
私がお世話になっている税理士さんは、市販の税理のソフトのクオリティが高いため、今後、ただ計算するだけの税理士は潰れますねと僕に言ってたのが印象的です。
ただ、手書きの手紙となると、機械が上手に書いた手書きの手紙はどんなにAI技術が発達しても、人を感動させられないのではないかと思います。
今後は機械がコピーできない人間性との戦いの時代になるでしょう。
コピーライターもコピーペーストライターにならないように、自分の言葉で文章を紡ぐ必要が出てきます。
人間はひとりひとりIdeolect(イデオレクト)という個別固有言語があるのです。
あなたにはあなたしか出すことができない温度の言葉があります。
卒業式での一人一人にあてられた先生からの贈る言葉。しかも手書きの手紙で。
個人の特徴をよく捉えた文章でした。
(その文章は先生から読み上げられた後に記念品とともに贈呈されました。)
今後は、世の中にはびこる肩書がどんどんなくなっていくでしょう。
あまりにも溢れすぎました。
コーチ、セラピストと言われても、何をコーチし、何をセラピーするかがより問われるでしょう。
同業者がコピーペーストできない何かで勝負していかねばならない時代です。
そうなると私達が絶対にコピーペーストできないのは人間性です。
人間性を磨くのは究極のところ、言葉です。
たくさん話し、たくさん読み、たくさん異文化に触れる毎日こそが他者意識の理解となり、究極的に自己理解に繋がります。
ただ、あまりかしこまってやる必要もありません。
ちょっとだけ勇気を出して、今日も、いつものパターンとは違う、新しい何かをしてみる。
それだけでいいのです。
今日も1ミリだけ意識を上向きに1日を過ごしましょう。
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