未だ私が社会人になりたての頃、とても不思議に思っていたことがあります。
それは、「コンサルティング業という仕事は一体何をやっているのだろう?」という疑問。
だって、わざわざ外部の人に頼らなくてもその業界のこと、業務のことは、そこの会社の人の方が良く知っているはず。
わざわざ報酬(たいていの場合とても高額!)を払わずとも自分たちでその分のお金と時間でなんとかすればいいのに。
そう思っていました。
同じように大企業でよく行われる外部の、それもまったくの異業種の人を社長や役員として招き入れる人事についてもまったく理解できませんでした。
なんで自分たちのことを良く知らない人間に自分たちのことを委ねるのだろう?
似たような疑問を抱いていた人はいませんか?
しかし時がたち、今はその答えがはっきりとわかります。
その答えは、実はみなさんのビジネスや、学び、成長にも密接につながっているのですが、あなたは明確に答えられるでしょうか?
成功者ならば間違いなく即答できるであろう、この答え、みなさんにお教えします。
異常事態なのに誰も気づかない
かつて私がある企業のコンサルをしていたときのこと。
そこではWebチームの業務改善とチームメンバーのスキルアップのサポートをしていたのですが、そこで目にしたのは驚きの光景でした。
ある女性が毎日忙しそうにしているので何をしているのかと尋ねたら、毎朝のミーティングの議事録をわざわざテキスト化して、みんなに共有するためのレジュメを作っているというのです。
しかしそれは作られたのち、数人の上司しか目を通さない、まったくもって生産性のない、無意味なレジュメでした。
しかし彼女はとても丁寧に時間をかけてその作業を行っていました。
当時の彼女の勤務時間のうち、実に半分以上がそれに費やされていました。
誤解しないでほしいのは、そこにいたメンバーはWebに強い、つまりITに強い、最新のスキルを身に着けた優秀な人たちです。彼女ももちろんその一人です。
そしてその会社自体もそれほど古い会社ではなく、なかなかに新進気鋭の雰囲気を持ったヤリ手の会社でした。
それにもかかわらず、そんな無駄な、非効率なことを、他の社員の誰も指摘しないまま毎日行われていたのです。
私は驚きました。そして尋ねました。
「なぜこんなことをしているの?」
その答えはこうでした。
「前にいた担当者から引き継いだ作業です。なぜこれが必要かは…わかりません」
形骸化されたタスクが表すもの
このようなことは、特に組織の世界でよくあることです。
- 偉い人がそう決めたから疑いもせずやっていた
- 昔からこうだったから、ただ続けていた
このように、
「なぜそれが必要なのか?」
「なんのためにそれをしているのか?」
そういった理由や、目的が欠落していて、ただルールだけが残ってしまっている。
言葉通り、形骸化してしまっていて、今や意味のないタスクになってしまっている。
こういったことが特に古い組織の中には多くあります。
その存在自体が充分不思議なものですが、それよりもっと解せないことは、
「こういったタスクは、誰の目にも明らかな間違いや無駄なもの、ズバリ異常事態なのになぜいつまでたっても誰も気付かないのか?正そうとしないのか?」
ということ。
そう、この問いに対する答えこそが、冒頭のコンサルティング業が成り立つ理由でもあり、あなたを今よりもっと成長させるヒントになります。
…と長くなってしまいましたね。
答えを明かすのは次回としましょう。
きっと驚きとともに、あなたの成長を加速させる学びになる答えになるはずです。
次回を楽しみにしていてくださいね。
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