この世のすべての問題に答えがあると思ったら、それは大間違い。
特にビジネスシーンにおいては、明確な答えが存在する問題の方が少ないでしょう。
「何をすれば売り上げが上がるのか」
「どうすれば自身が成長できるのか」
ズバッと答えられないこんな問題、ビジネスにおいては日常茶飯事です。
こういった問題に直面した時、あなたはどういうスタイルで立ち向かうのか?
ここに成功者とそうでない人とをはっきりと分ける差が存在しています。
問題に対する間違った思い込み
まずあなたが認識しなくてはいけないことは、
「この世には誰しもが納得できる明確な答えや解決策が存在しない問題の方が多い」
このことをしっかりと理解しておくことです。
この単純なこと、実は意外とわかっていない人が多いんです。
例えば、意思決定が遅い人や完璧主義すぎる人。
こういう人は、
「なにか明確な解決策があるはずだ」
「もっと確かな解が存在するはずだ」
と、いつまでも完全な答えを探し回り、人よりも無駄な時間、労力を使ってしまう。結果、いつまでも堂々巡りしてしまい、なかなか成果が上げられない。
ドキっとした人いませんか?
逆に、
この「最適解のない問題もある」
ということがしっかりと認識できている人は、問題に対して正しいアプローチの仕方を知っています。
無駄な執着をせず、早めの見切り、方向転換ができています。
適度なタイミングで次のステップに進むことができます。
どちらが早く成功に近づけるかは明確ですね。
「すべての問題は必ず解決できるはずだ」
「まだ自分が気づいていない正解が必ず存在しているはずだ」
まずはこの思い込みをやめてみましょう。
これがあなたの成功を妨げている足かせになっている可能性があります。
「できない」と「存在しない」は違う
あなたに認識しておいてもらいたいことがもうひとつ。
それは「答えがない」「解決策がない」問題にはいくつかのパターンがあることです。
①現時点で得ている条件では不備があり正解にたどり着けない
②答えは見えているが、コスト的、技術的に実現不可能なものである
③回答者の立ち位置によって正解が変わる
④いくつかの答えがあり最適解がない
それぞれのパターンによってアプローチの仕方は異なります。
逆に言えば、パターンさえ分かっていれば対応はできるのです。
みなさんならその対応は少し考えればわかるはず。
今、直面している問題がどのパターンに属するのか、ただやみくもに悩むのではなく、しっかり分析してみることが重要です。
存在しない答えに近づく方法
しかし、ビジネスにおいては、答えがない可能性が高いながらも、何かしらの答えを出さなくてはならない、行動をしなくてはならない問題もあります。
「売り上げが下がった、何かしらの手は?」
「新しいプロジェクトの最初の一手は?」
こんなときに有用な、データサイエンティスト的おすすめの方法を伝授しましょう。
それは、相対評価法と呼ばれる手法です。
ある答えと他の答えと比較して、どちらがより優れているか、それだけを検証する方法です。
例えば、まさにABテストはその代表例。
サイトに載せるAとBの2種類のコピーのどちらがよりセールスに結びつくか、それぞれ実際にテストしてみてその結果から比較する、そんな方法です。
ここではAかBのどちらかが完全な正解であるかまではわかりません。しかし、どちらがより正解に近いか、その方向性だけは判明します。
それで十分なのです。
なぜなら、ここで問われている、
「このセールスにとって最も収益を上げられる効果的なコピーは?」
この問題の答えなんて誰もわからないのですから。
その方向性が分かっただけで充分な価値があるのです。
しかもこの方法は、何度か発展させていくことで限りなく正解に近づくことができます。
AとBを比較してAが優だった。
次はAとCを比較したらCが優だった。
この場合、
C>A>B
と、だんだん最適解に近づいていくことができます。
この相対評価法をうまく使いこなせばこれまで解けなかった問題のいくつかはクリアになってきます。
ぜひマスターしてもらいたいテクニックです。
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私たちは常に問われています。
もっとPVを上げる方法はないか?
SEOに強くする方法はないか?
もっと客単価を上げる方法はないか?
もっと収益を上げる方法はないか?
それはまるでゴールのない迷路をさまよい歩いているよう。
そんな中であなたが「成功者」というゴールに辿りつける人になるためにはその問題に絶えず立ち向かっていかなければなりません。
そのためにどんなマインドセットやテクニックを身につけていくか?今回の話をヒントに自分に問いてみてください。
この問題には正解がありますよ。
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