IROAS(イロアス) 公式メディア

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データドリブンではどちらを向くべきか?

Youです。

「データドリブン」

最近よく聞くこの言葉、元々の意味は、

「データをエビデンスにアクションを起こすこと」

これをもっと深めて、最近のビジネスシーンでは、

「主にビッグデータを解析することで得られたデータを根拠に、次の施策を決めること。そしてそのサイクルを次々と回していくこと」

こんな意味で使われています。

ではここで問題提起。

「正しいデータドリブンの考え方は主に、前向きでしょうか?後ろ向きでしょうか?」

答えはこのメルマガを最後まで読めば分かります。

向く方向が違えば、結果も違ってくる

例えば、後藤さんと前田さんが、新しいWebサービスのセールスのために、Web広告の出稿を計画したとしましょう。

二人は次のように考え、それぞれの施策を実行しました。

後藤さんの場合

後藤さんは、「これまでに似たようなWebサービスの広告の傾向が参考になるはずだ」と考え、

まず過去に行われた同じようなWebサービスの費用対効果のデータを集めました。

それをじっくりと分析、検証した結果、いくつかの傾向をみつけました。

そこでその傾向を考慮し、現時点で最大限、効果が高いと思われる出稿形式を実行しました。

前田さんの場合

前田さんは、「これまで完全に同じサービスは世に無かったのだから、その広告効果も未知数だ」と考え、まったくの0ベースから出稿計画を立てることにしました。

取り掛かりとしてまずシンプルなaパターンを出稿。綿密な効果測定を行った結果、その効果は望むものではありませんでした。

そこで真逆のbパターンを試すことに。今度はそれなりの成果を上げたため、さらなる発展を望み、同じ方向性のc、dパターンでABテストを行いながら同時に出稿。

こういったトライ&エラーを繰り返し、オリジナルデータを蓄積していきました。常に改良策を打っていくため、最終的なカタチにはしばらくたどり着かないでしょう。

データドリブン的手法はどちらか

前回お伝えした、「前向き・後ろ向きデータ活用」。

今回の例では、後藤さんは後ろ向き、前田さんは前向きだということはすでにみなさん理解してくれていると思います。
(ここがよく分からない人は前回のメルマガを復習してくださいね)

さて、後藤さんの手法は実に堅実、着実。頭の良さそうな、素晴らしい仕事に思えます。間違いなく、最終案にたどり着くスピードも前田さんより早いでしょう。

対して、前田さんはどこか行きあたりばったり、計画性のない仕事に思えます。なかなかゴールの見えていない、手探りで不安定な手法に思えます。

しかし、実はデータドリブン的な考え方により近いのは、前田さんの手法なのです。

これからの時代、データの正しい活用法として正解であり、最終的に大きな成果を上げるのは、前田さんのような「前向きデータ活用」なのです。

その理由として、実は一見して落ち度のない後藤さんのような「後ろ向きなデータ活用」には、いくつかの大きな落とし穴があるからです。

それらはきっとあなたもこれまでに体験したことがあるはずのものです。

後ろ向きは、手間がかかりすぎる

後藤さんのような、過去のデータを収集すること、またそれを解析、分析するという行為には次のような落とし穴が存在します。

  • トーンの合っていないデータの物差しを合わせる必要がある。また余分なデータを削除したり、整理したりしなくてはならない。つまりデータのクルージングから始めなければならない。これに大きな時間と労力コストがかかる。
  • 誰がどのように集めたデータか、保証がないため、データ自体の信用度が低い。
  • 誤差や、偏りの制御ができない。
  • すでに起きたことからの予想では、願望や予測が先に立ってしまい、人為的なバイアスがかかりやすいつまり「結果ありき」のデータ収集、分析になりやすい。
  • 過去のデータは膨大になりやすく、その分リソースが必要となる。

など、これまで世間では当たり前のように使われてきたこういった手法は、実はリスクが高く、コスパも悪い、それほど優秀なものではないのです。

「過去の分析をしっかりしたのに予想していた結果と違った」

こんなことが頻繁に起こる原因は、実はこれらの落とし穴が起因しているのです。

未だに噴火予測や、地震予知が確立されていないこと、またFXや競馬などの必勝法が発明されないことからもそれらは明らかでしょう。

「過去」だけでは「未来」は分からないのです。

しかし前向きデータ活用では、それらの弱点をカバーすることができます。

例えば、

  • 初めから収集すべきデータとその記載方法を把握しておけるので質の高いデータベースを構築できる。
  • 質の高いデータベースからは、必要なデータを早く、楽に引き出すことができる。
  • あくまで結果からしか次のステップに繋がらないため、余分なバイアスがかからず、真理に辿りつきやすくなる。

こういったメリットは、変化の激しい私たちの業界とマッチングします。

またAIや機械学習といった最新技術ともとてもいい相性を示します。

これまでの後ろ向きの手法が決して通用しないわけではありません。

ただこれからの時代、成功者になれる人は間違いなく「前を向いている人」です。

さて、ついに次回はこの話の最終章、前向きデータ活用を行うための具体的な手法やテクニック、マインドセットなどをお伝えします。

次回もお楽しみに。

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