IROAS(イロアス) 公式メディア

IROAS(イロアス)の公式メディアです。IROAS(イロアス)が運営する一般公開型のオウンドメディア。日々進化を続けるIROAS(イロアス)の「今」や壮大な世界の中で起こる軌跡をご紹介します。

スタンダード崩壊の時代に

Let’s get language freedom !
国際言語学者の溝江達英です。

医大が女医の数を意図的に減らすために入試で減点していたことが話題になっています。女性の社会進出を制限する働きを大学が行っているとはひどい話です。こうして知らない不正の影に脅かされ泣かされている人がたくさんいる社会だと思うとなんの為に勉強しているのか、なんのための努力なのかと虚無感が襲いかかってきます。その点、カナダは日本に比べて遥かに男女雇用機会均等法が遵守されています。教員の世界では逆に女性率が多い印象すらあります。事実、カナダの大学の同僚は私を除けばほぼ女性で、出産を機にお休みになろうとも、必ず代打してくれる先生がいるわけです。女性が働きやすい、休みやすい社会がしっかりできているわけです。今回の医大の問題は女性が働きにくい社会のひずみが露呈した形であり社会構造自体変えていかねばならないのだと思います。

私達は価値観変動の時代に生きています。インターネットの通信革命、仮想通貨による金融革命、そしてAIによる労働革命の只中にいます。昔ながらの風習が音を立てて崩れだしています。だからこそ、自分なりの評価基準をもつ必要があります。便利になる反面、自己の裁量がより問われる時代になったとも言えます。同時に多数決に流されやすい時代とも言えます。

時代が動くハザマでは常に少数派が勝利を得ていた逆説を忘れてはいけません。シーソーの逆に乗れ!という言葉があるくらいです。

スマホの流通真っ盛りの頃はガラ携のアフィリエイトでちゃっかり儲けていた方がたくさんいました。FB広告が流行れば流行るほどFAXDMという一見時代遅れに見える広告手法でめちゃくちゃ稼いでいる方もいます。世間が英語と騒げば騒ぐほど見向きもされないロシア語オンラインスクールビジネスというのもスキマビジネスの最前線とも言えます。

私は今、青森市にいます。昨日は看板も出していない完全口コミの占い師のお宅に行ってきました。ネット広告を出すわけでもなく、超がつく有名アーティストもお忍びでくる占い師と評判のところです。

そこでは、名前も聞かれず、人相と生年月日のみの占いなのですが、あまりに当たりすぎて怖くなりました。私がどういう悩みを持っているかを私に聞くことなく、マシンガンのように言っていく様は何か憑依しているのではないか?と思うほどでした。

最後に占い師に、先生には跡継ぎはいらっしゃらないのですかとお聞きしたら、私の占いはもう古いやり方なのでやめようかなとおっしゃっていました。私には非常に印象的な言葉でした。その後、ねぶた祭りを見に行くわけですが、伝統と革新のはざまにいる者として、古きものは守り、新しいものは良いものと思うものは取り入れるという姿勢が大事だなと再確認しました。また、同時に、多数決だけに委ねる人生は自分の人生を生きていないのだろうと心を新たにした瞬間でもありました。少数派を常に応援できる心の大きさを持ち続けたいし、ちっちゃな反骨精神も忘れずにいることもまた、自分が自分であり続ける理由だとも思うのです。青森では、占いというAIとは対極にある世界、伝統芸能ねぶたとAIロボットのような、自分を両極端の中間に位置させることでゆさぶられております。

ぜひ、みなさんも、日本と海外、都会と田舎に身を置きつつ、自分を意図的にゆさぶり、日常と非日常の間を楽しんでみることをオススメいたします。そうすることで自己の評価基準が出てくるはずです。

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