IROAS(イロアス) 公式メディア

IROAS(イロアス)の公式メディアです。IROAS(イロアス)が運営する一般公開型のオウンドメディア。日々進化を続けるIROAS(イロアス)の「今」や壮大な世界の中で起こる軌跡をご紹介します。

小さな接触

Youです。

オンラインコミュニケーションツールがここまで発達した現代において、「どこでビジネスをするか?」というテーマはそれほど重要ではなくなってきています。

ひとり海外にいながらも、その気になればすぐに世界中の誰とでもオンラインでビデオ会議が出来たり、チャットができたり。

たとえ同じチームのメンバーの所在地がそれぞれ遠く離れていても、オンライン上であればまるでみんなで同じオフィスに集まっているようにコミュニケーションを取りながらワークを進めることができるようになってきています。

実際に、私も最近ではほとんどALCHEMATION社のオフィスには行っていません。

各地に滞在しながら、「ZOOM」や「chatwork」でやり取りして十分なパフォーマンスを上げています。

しかしそんなスタイルの中だからこそ、あえて意識して取り組んでいることがあります。

今回はそのマインドセットをお伝えします。

イマドキの◯◯が豪華な理由

  • 飲み放題なのに無料のバー
  • 一流のシェフが作る無料のレストラン
  • 数千冊の漫画コーナー
  • ダーツやビリヤードなどのゲームコーナー

これらはなんと、とある企業のオフィスに用意されている社員のためのサービスです。

こんな快適で、魅力的な設備を備えたオフィスが最近増えてきています。

特にIT系のイマドキのベンチャー企業に多いのですが、ここでひとつの疑問が。

IT業界では昔から「リモートワーク」や「テレワーク」と言ってオフィスに依存しない働き方が特にもてはやされていた業界のはず。

ましてや冒頭の通り、ツールもどんどん進化している今、人がいなくても十分に仕事が回るオフィスをなんでわざわざ快適にするのか?来なくていい人を集めようとするのか?

その答えこそが、今回のマインドセットです。

すべては「小さな接触」のために

なぜ、集まる必要のないはずのオフィスを魅力的にするのか?

それはずばり、社員のみんなに会社に来てほしいからです。

いや、正確に言うと、「人が集まること」それ自体を期待しているのは無く人が実際に集まることで生まれる「小さな接触」を望んでいるのです。

この「小さな接触」とは、

例えば、すれ違いざまの雑談だったり、
トイレで一緒になった時の挨拶だったり、
休憩室で交わした仕事の愚痴だったり。

そんな人と人とが交わる際に生まれる些細なコミュニケーションのことを指します。

「小さな接触」は一見して他愛ないもののようですが、ビジネスにとっては決して小さなものではありません。時にかけがえのない宝物になりえます。

例えば、そこで生まれる話は普段よりもクリエイティブで、エッジの効いた内容であることが多くあります。

それはどれだけ長時間、会議をしても出てこなかったアイデアだったりします。それらは思いもよらないビジネスの種になります。

また無意識的で感情フラットなコミュニケーションは人間関係を円滑にし、チームワークを向上させる効果があります。

それは潤滑油のようにチームでのタスクが効率よく回る関係性を築くことができます。

このように「小さな接触」はビジネスを成功させるためのとても重要なファクターなのです。

そして、この「小さな接触」は主に、予期せぬ場所、タイミングでこそ生まれます。

バーでほろ酔い気分で話しているとき、ダーツに興じながら笑い合っているとき、そういった心や頭にバッファがある際にこそ生まれるのです。

ですから企業はこぞって先に書いたようなサービスを用意しているのです。

この「小さな接触」がビジネスにとって大きな成功へと導いてくれる大事なファクターになることを優れた経営者は知っているからです。

オンラインの唯一のデメリット

残念なことにオンライン上でのやり取りではこの「小さな接触」が起こりにくいものです。その構造が既存の会議やプレゼンに近いところがあるからです。

たいていの場合、お互いに言うことや提出するものを準備しているために、予想を覆すような話題が上がらない。

ある程度テーマがあるため、決まった流れができてしまっている。そのため、雑談が生まれにくい、関係のない話がしにくい。予定調和になりやすい。

また相手の表情が分かりにくく、感情的なやり取りがしにくい。事務的なやりとりに終始しやすい。

これでは「小さな接触」は生まれません。

オンラインでやり取りするメリットはとても大きいものですが、この1点だけはどうにもなりません。

そこで、そんなオンラインでのコミュニケーションでも「小さな接触」を起こせるような工夫を常に意識してみてください。

例えば、

  • 他愛もない挨拶や近況報告などの雑談から本題に入る
  • 相手がこぼした小さな話も拾ってみる
  • 相手の感情を常に予測しながら話題を進める
  • 予定されていないコンタクトを不意打ちでとる
  • 堅苦しいビジネス用語ばかりでなく方言を使ったり、人間臭い言葉使いをする

こういったことを意識するだけで、オンラインでのやり取りにおいても「小さな接触」を生むことは可能です。そしてその恩恵を享受することも。

オンライン上のコミュニケーションのみ、となっているビジネススタイルでもまったく以前と変わらないどころかさらに加速したパフォーマンスを上げ続けられることでしょう。

あなたを縛るものはもうありません。あなたはどこにいてもいいのです。

その気になれば、世界中を旅しながら好きな時だけビジネスをすれば、十分な収益を上げられる一流のプレイヤーになることができます。

そのためにただ一つ覚えておいて欲しいこと。

この「小さな接触」というマインドセットを大事にしてください。

きっとあなたをもっと自由に、もっと高みへ、導いてくれることでしょう。

You

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