IROAS(イロアス) 公式メディア

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Do/Be/Haveの3分法と世界観

Let’s get language freedom !
国際言語学者の溝江達英です。

英語が話せるようになるにはどうすればいいでしょうか。という質問にお答えします。

【話せる】という最低限だけ満たそうとするならば、たった3つの動詞を極めればいいと思っています。

それは DO/BE/HAVEの3つです。

これは人生になぞらえることができます。

DOは生命の誕生
BEは生命の躍動
HAVEは死です。

古い英語ではdoはputとgiveの意味を持っていました。putの圧力をもっと高めるとgiveの意味になります。putは置くという意味で、giveは強く置く(=与える)という意味です。Doはまるで母が力んでやっとのことでこの世に生命を誕生させるイメージがあります。【無から有】が根本的イメージです。

Beは本来は膨らむという意味があります。生まれたての赤ちゃんは小さいわけですが、躍動感を持って、どんどん成長(=膨らんで)きます。be + ingは現在進行形と呼びますが、(子供の)現在成長形と言ってもいいでしょう。成長は成長する側も成長を見守る側も、胸の膨らみ・高鳴り、感情の起伏が生まれます。beの介在で躍動感が生まれ、ingで喜怒哀楽の起伏が波打つ感じで表現されます。

DOが生命の誕生を意味する話に戻れば、英語は本来このような形をしていました。

I do play the guitar.

I(=私は)do(生命を吹き込む)→ play the guitar (ギターを弾く行為に生命が吹き込まれて、ギターを弾く行為が成立する。)

母 力んで 子が生まれる という感覚です。

別に昔の英語ではなくても 現代英語でI do play the guitar. と言っても通じますし、問題ありません。

Doという力みを取り除いて、doの代わりにbeを入れると、play側にingを付加しなければなりません。

I am playing the guitar. とplayという行為をbeによって、一時的に膨らませて、膨らんだplayは、動詞がどんどん膨らんでますよという成長マークのingをつけておきます。

風船の膨らみはいずれは爆発を迎えるようにingで膨らむものはいずれは限界を迎えます。(人間もあるスクスク身長が成長していくのもどこかで成長が止まります)

I am playing the guitar. は私はギターを今引いているけれど、それはいつかは演奏はやめますよ。という意味を含意します。一時的な感じがします。

haveはその意味では動詞の活動を殺す働きをします。

I have played the guitar for two years. とすれば、私はplay the guitar という行為を打ち止めにした(=haveが動詞を殺した)ということになります。

私はある宗教家にHaveは死であることを教わりました。敬虔な宗教家に、先生はなぜ結婚しないのですかと若い時分に尋ねたことがあるのです。そうしたら、野原の美しい花を私が摘み取ってしまえば(=haveという所有)、その花は自由を失い枯れてしまうのだとその宗教家は私に答えたのです。

そこで私は、所有=死という概念を学びました。

Haveの対立概念にあるものがDoであり、HaveとDoの中間にBEがある図式は人生と重なるように思えたのです。

英語が英語と呼ばれる更に以前の言語ではdoの元祖は、トントンという音が起源になっているといいます。赤ちゃんがお母さんのお腹の中でキックしている音にもなぞらえられます。

言語は驚くほどに人間が見る世界観と連動し共起します。日常空間と言語空間が一致すれば、言語空間を掌握できるものが生活空間をも掌握できることになります。

英語学習を日常生活と切り離して見ているとまったく無味乾燥な機械的作業になってしまいますが比喩を用いながら言語現象を立体化してみることができるようになると言語観にブレークスルーが起きます。言語観にブレークスルーを起こすことは同時に人生にブレークスルーを起こすことと同義ですのであなどれないですね。

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