IROAS(イロアス) 公式メディア

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オリジナル辞書を作ってみませんか

Let’s get language freedom !
国際言語学者の溝江達英です。

私達は勉強を進めていると時に間違った錯覚に陥ることがあります。難しければそれでいいんだという錯覚です。なんとなく難しい本だったり、なんとなく分かりにくい話だったり、それを理解していくことが勉強だと思い込んでしまうことがあります。ただ、それは明らかに錯覚です。もちろん、一発で分からないことを考え続けて、答えに到達するという態度そのものは素晴らしい勉強への取り組みだと思いますし、そこは間違ってはいません。ただ、簡単に思えるだろうこと【も】馬鹿にせず、愚直にやる態度が必要です。

私の中で愚直に基礎をやり続けていることは非常に単純で簡単なことです。それは、気になった表現を書き留めていくことです。街の中には美しいコピーが山のようにありますし、外国語で書物を読んでいるとき、日本語で読んでいるとき、何か気になる表現は書き留めておきます。作業としてはとても単純です。最近は写メにとっておくということが多くなりました。このような習慣がついてくると、市販の単語帳など買わずに、自分が自分オリジナル辞書を作るという意識になってきます。どの言語でもそうですが、自分が使いそうな表現をためておいて辞書化することは必須です。自分辞書を作ることは本格的な勉強の第一歩です。

例えば自己紹介のシーンで Hi, I am Tatsuhide Mizoe と言って、Jim Maning. Nice to meet you. と返された場合、じゃあ、僕は、Nice to meet you too. と言って、こちらこそよろしくの意を伝えてもいいんですが、Likewise という言い方で繰り返しを避ける方法もある。

こんな感じで実際、私の自分オリジナル辞書に書き込みがされていました。

これからはどんどん【私の】〇〇が大事にされる時代だと思っています。

Youtubeチャンネルでもしかり、個人制作ネタが自己メディアとなって発信できるわけです。自分のフレーバーのついた情報発信でこそ意味があり、ただの単語帳が意味を持たないように、自分のフィルターを通っている、自分のレンズでみた世界に一つしかないものが価値を持ってくるわけです。自分で日々メモしていくオリジナル辞書だって、その瞬間瞬間の気づきが書かれていくものですから、それこそ世界に一つしかないものになります。

オリジナル化がある程度軌道にのると、そこに愛着が生まれます。続けないと気持ち悪い感情すら生まれてきます。毎日、新しい何かを発見して書き込むぞ!という気合と意気込みは称賛に値するのですが、そこはゆるく長くやる方が絶対的に続きます。目指すべきは、瞬間最大風速的な一時的な効果を求めるのではなく、細々ながらもずっと継続して続く感じを目指したらいいと思っています。なので、オリジナル辞書を作るときも、3日坊主で構わないので、一度休んでしまっても、罪悪感を持たず続けていってください。

ここで書式にこだわるとめんどくさいことになります。自分の好きな書き方で、無理なく、書きつけるように書くだけで構いません。ちなみに私のオリジナル辞書は、赤ペンで書くときもあれば青ペンのときもあり、まったく脈絡のないことがランダムに書かれていることが多いです。その時の気付きにフォーカスしているので、いろいろな話題のことがたくさん書かれています。ノートのサイズも私の場合はかなりテキトウです。自分にフィットするものを選んでください。

ぜひ皆さんもオリジナル辞書を通して世の中の美しい言葉を拾う旅に出ていってみてください。そして自分だけの表現集を作って自分の語彙を豊かにしてください。

5.0 rating

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