「ターゲットを絞る!」
セールス、マーケティングに限らず、どんなビジネスでも大事なこの考え方。あなたも、これまでにも色々な場面で使ったり、聞いたりしたはずです。
ではここで質問。
あなたのビジネスはうまくターゲットが絞れていますか?
出来ているとして、しっかりとそれを成果につなげられていますか?
さらにもうひとつ。
あなたのビジネスにペルソナの設定はできていますか?
自信のない方、「???」な方はここから先をしっかりと読み進めてください。
「感情のデザイン」で大切なこと
今回このテーマを取り上げるのには大きな理由があります。
それは、このテーマが、実は先週まで話してきた「UI/UX」と密接な関係にあるからです。
UXを意識したWebデザイン、「感情のデザイン」スキルにおいて最も重要となるのが、このターゲット設定です。
UX、すなわち、「感想」や「感情」というものは超個人的なものです。つまり、千差万別、人それぞれです。
だから、本質的には感情のデザインなんてできっこないんです。
だって、自分以外の誰かの感情なんて本当のところは分からないのですから。
しかしヒントはあります。
それがこのターゲット設定、すなわち、対象の具現化です。
「どんなUXを与えたいのか」を考えるために、まずは「その相手がどんな人か」を予測することから始めるのです。
例えば高級腕時計などの中年男性向けプロダクト。
丸文字を多用したり、ピンクを多く配色したいわゆる“かわいい“WebでPRしたところで、思うようなUXを与えられるでしょうか?
普通であれば、かっこよく、品のある、落ち着いたテイストのWebで攻めた方がUXは向上し、結果として成果は上がるでしょう。
この年代の男性であればこう思うだろう、こんなテイストが好きだろう、そんな予測が先にあるからこそ、すべてのWebデザインが成り立ちます。
つまり、そのWebが誰に向けてのものか、を明確にすることが、感情のデザインを先へ進めるヒントになるのです。
さて、このターゲットの選定ですが、さらにその先に、とっておきのテクニックがあります。
それが冒頭でお話しした「ペルソナの設定」です。
ペルソナとは?
例えばAさんとBさんが理想の結婚相手を探しているとしましょう。二人の希望は次のようなものです。
〇Aさんの希望
20代後半~30歳前半
関東圏在住
かわいいより綺麗な人
〇Bさんの希望
25歳限定
世田谷区在住
野球が好きでよく観戦に行く
髪は短め、化粧は薄目
外交的だが、恋愛には奥手
大手企業に勤めているが、
結婚したら専業主婦になりたい
一人っ子ではないが、跡取りでもない
…Bさん欲張りすぎですね。笑
決して私の好みではないのであしからず。
それはさておき、Aさんの希望は、通常のターゲットと言われる限定方法です。
ある程度の範囲は決めつつも、条件に幅を持たせています。集合体といったイメージです。
対して、Bさんの希望は、該当するのはこの世に1人いるかいないか、というくらい条件を限定しています。
というよりもBさんは誰か特定の人物を想像してその個人を指しているように感じます。集合ではなく、個というイメージですね。
まさしく、このBさんの限定方法こそが「ペルソナの設定」です。
ビジネスにおける「ペルソナ」とは、
「お客になり得る代表的な人物像」
のことを指します。
もっと分かり易く言うと、
「ターゲットの中にいるであろう、あるたったひとりの個人のこと」
といったイメージです。
ペルソナの設定方法
ターゲット設定が幅を持たせた条件設定をしたのに対し、ペルソナの設定では出来る限り条件を限定します。
架空でありながら、最終的に浮かび上がるのはたったひとりの個人、といえるレベルまで落とし込むのです。
年齢、性別、居住地、職業、勤務先、年収、家族構成
といった基本的なところはもちろん、
性格、生い立ち、趣味嗜好、身体的特徴、精神的特徴、消費スタイル
さらに細かいところでは、1日の過ごし方や苦手な食べ物なんかも決めてしまいます。
こうすることでまるで実在しているかのような架空の人物像が出来上がります。
この存在こそがペルソナです。
さぁこの存在が出来上がると、ここからあなたの予想もしない凄いことが起きてきます。
例えば…
長くなってしまったので続きは次回としましょう。
このペルソナ設定は、あらゆるビジネスの場面で通用します。
ぜひ学びを深めていってもらいたいと思います。
今週は以上です。
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