国際言語学者の溝江達英です。
世の中の対立に目を向けると、差別化の意味がよーく分かってきます。皆さんが商品を購買する時も、自分の頭での差別化のフィルターを経て、お金を出す行為に導かれています。
- コカ・コーラとペプシ
- 吉野家と松屋
- スタバとドトール
このような差が自ずと生まれてきて、他社競合がどんどん増えてきます。ライバル同志の切磋琢磨によって、業界が発展していくので、企業側は大変ですが購買者側には選択肢が増えるので喜ばしいわけです。
ライバル企業はお互いをよく研究しています。そして、ライバル同志は差別化の更に上を行く、独自化を目指しています。
差別化も独自化も似たような言葉ですが、差別化の最終形は独自化であって、独自化できてしまえば、他が真似できない絶対領域に食い込めます。
自分を独自化へ持っていくためには、心理的価値と機能的価値の両方を他社競合と十分比較検討する必要があります。
例えば、スタバとドトールの心理的価値と機能的価値の比較ですが、
スタバは A third place を提供するというコンセプトを打ち出しています。つまり、家でもない会社でもない、第三の場所の提唱し、カフェで仕事をしてもいい心理的価値を提供しています。
ドトールはスタバに対してちょっと値段が低い設定です。それは機能的価値の有利さ(=値段の安さ)を出しています。
実際、目隠ししてもらって、スタバとドトールのコーヒーの味を見分けられる人がそんなに多いかと言えば、少々疑問です。
ですので、人は、機能的価値だけではなく、心理的価値に重きを置いて、安心できるから高くてもいいやという購買意欲を掻き立てられるのです。
占い師を考えてみれば、機能的価値だけでいくなら、500円の占いなら安くていいなと思うでしょう。でも同時に500円の占いよりも鑑定料2万円の方が、なぜか、人は値段が高い占いの方があたるような気がしてしまうわけです。
私たちは逆に値段を下げると信頼されないビジネスもあるということを忘れがちです。コンサルティングの業界も安すぎると信頼されないビジネスなのです。
目に見えないサービスを提供する資産構築型のビジネスモデルは値段を下げてしまうとお客様の心理的価値を下げてしまう危険があります。
語学産業もしかり、大学の知識産業もそうです。英語や知識そのものは目に見えません。目に見えない知識を売る商売は安かろう悪かろうという考え方はまだ根強いです。アメリカの大学を見てもよくわかります。トップの大学は年間の学費は400万を越えます。いいものは高いという考え方があるわけですね。
心理的価値を味わうべくいろいろなサービスを自分が受けてみるというのが勉強になります。
それは高級なサービスだけではなく、そうでないサービスでも、これはいい、あれはいまいちといった具合に、サービスを受ける度に、その価値を自分でしっかり受け止めて記録しておくのです。
LTVを上げるということがビジネスの命題になります。LTVとはLife Time Valueの略で、一生涯に自分のサービスを一人のお客様がどれだけリピートして買ってくれるかを起業家は常に考えています。
自分がリピートしている商品をなぜ自分がリピートしているのかを考えてみるところに大きなヒントがあります。(=普段からぼっーと商品を買わず、立ち止まって、なぜ私はそれを買ったのかを考えてみることをオススメします。)
逆に、自分がリピートしないことを考えてみると、なぜ、私は英語を勉強しないのか?を解消するヒントになります。
リピートには中毒性があります。この中毒性を、自分が好んでやらないことに応用さえできれば解消できます。
人は無意識に痛みを避け、快楽に向かいます。リピートは快楽の象徴です。自分がリピートできるような快楽に、苦痛を変えられさえすればいいのですから。
私は最近、大きな気づきを得ました。
それは
褒められるということは大きな快楽だということです。
ですので、自分が褒められる場に持っていくことは可能性を伸ばします。一人で勉強していて伸びないのは誰も周りに褒めてくれる人がいないからですね。
ですので、英語もしかり、褒めてくれる場に自分を押し出してみるということ。これが大事だと思います。
ダイエットも自分ひとりでなく、誰かに褒められて自分が調子にのり、あれよあれよと16キロ痩せた時のことを思い出した次第です。
これぞ最大の心理的価値の効用だと思っています。
とにかく褒めてもらう人生を作って、自分を変革していきましょう。それは語学学習にも大いに活用可能です。
自分の独自性✕褒められる✕リピート
この公式を手に入れたら一生お金に困ることはないと思います。黄金律を噛み締めてください。
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