国際言語学者の溝江達英です。
私は週末はセミナー、平日は夜に毎日、多言語を教えているので、365日のほぼ毎日、語学を教えています。じゃあ、毎日、何時間も教えているのかというとそうではなく、1日1時間教えることを自分に最低限のノルマとして課しています。60分の集中です。筋肉の組成にも言われますが、ちょっとした努力の継続が莫大な力を生み出す。ここに尽きるのです。1ミリでもいいから自分に負荷をかける。脳の筋肉に対して、ちょっとした刺激を毎日かけ続けています。
僕の場合は、本を読むことも自分の仕事です。1日に何冊もの本を並行して読んでいます。そして読んだ内容はすぐにアウトプットしています。(誰かに教えたり、文章にしたりして公開しています。)
私たちはどうしても一攫千金的に一度に大量のものを得たがるわけですが(もちろんその野望は常に持つべき)、同時に場数をこなす素振りも大事だと思うのです。特に語学に関しては、その地味な努力はものすごく大事です。忍耐強く、粘る。この性格が功を奏します。ですので、短気な人だったり、すぐに飽きてしまう人は、語学をやることで、逆に粘り強い性格に変わることができます。あなたは、語学に向いてないですね!というのは簡単なことですが、そう考えるのではなく、語学に向く性格に自分の性格を構造改革していく。こう考えた方が絶対的に人生が好転します。
語学学習はあるいみ、信頼残高を増やすことに似ています。一朝一夕でできるようにはなりません。今日寝て、明日、英語ペラペラになるはずはないのです。それは筋肉が次の日にムキムキにならないのと同じように、毎日毎日の微弱な負荷の積み重ねが筋肉を組成します。と同時に、信頼残高も、日頃の善行の積み重ねで信頼が獲得されます。逆に一気にできてしまう信頼は砂上の楼閣のように一瞬で奪い去られてしまい脆さが露呈します。コツコツ積み上げて来たものはそう簡単に失われないのです。どうしても、インスタントに一気にと思うのですが、王道は着実生そのものにあり、コツコツやっている人にはかなわない現実があります。ですから、場数を踏み続ける努力が必要です。
昨日、偶然、病院関係のテキストを眺めていましたが、こんなにもSVOの文章が見つかりました。
I had a medical check-up last week. (先週健康診断を受けました)
The doctor found a tumor. (医者が腫瘍を見つけました。)
I got the second doctor to get a second opinion. (セカンドオピニオンを求めて別な医師に相談しました。)
In Japan, we have a national healthcare insurance system. (日本には国民健康保険制度があります。)
僕は、こういったSVOの文だけをひたすら地味に収集しています。毎日、少しずつでいいので、SVOの文を見つけて収集していくといいです。
そうすることで、西洋諸語に順応できる頭になっていきます。英語の本質はSVOだからです。
こうして、地味に素振りをしていると、この語順が中国語にも適用できることが分かってきます。
英語のSVO素振りをしながら、中国語の頭もつくれてしまうのです。もっと言えば、世界言語へ適用できる軸となるべく型ができるのです。私が多言語話者になれたのも、地味なSVO収集を継続しているからと言っても過言ではありません。
型が馴染むまではそれこそ、信頼残高や筋肉のように日々の微弱な刺激が継続して与えられなければいけません。
ですので、地味で何も奇をてらってはいませんが、コツコツ、1ミリ成長を目指していきましょう。
平凡の積み重ねが非凡を生み出すのですから。
SVO収集マニアになって、私にどんどん例文を送ってみてください。自然に英語の頭になっていく自分の変化に驚くはずです。
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