ビジュアルクリエイター マサルです。
最近のテレビCMを見ていると、脳科学、ニューロマーケティングを使って作っているなというものを見ます。
わかりやすいのは、
- 日産リーフ
- 三菱アウトランダーPHEV
- フォルクスワーゲン
という車のCMです。
どんなカットで使っているかというと1カット人の瞳のアップが映り、瞳孔が開くというカットです。
普通に考えたら、車のCMなので人の瞳のアップなんて見せてないで車を見せた方がいいじゃんと思います。
では、なんで車のCMで瞳孔が開く瞳のアップを使っているのか?
この瞳孔について脳科学的にいうと、人は興奮したり好きなものを見ると瞳孔が開き黒目が大きくなる現象があります。
そして、心拍数が上がったり、ドーパミンやアドレナリンが分泌されドキドキしてしまうというものです。
では、このCMの1秒程度の瞳孔が開くカットを見ただけで、その車を好きになるのか?というと、ならないと思います。
では、このCMでどういう効果を狙っているか推察してみますと、瞳孔が開くカットを見せることで、視聴者の脳がミラーニューロンを受け自分の瞳孔が開いていると錯覚し、その次のカットで商品の車を見せ、興味がある、好きだと脳に勘違いをさせ一瞬でも良い記憶が残るようになることを狙っていると思います。
日産リーフ「登場」篇の方はもっとあからさまで、
- 瞳孔が開く
- 女性が空気を吸う
- 女性が快感の表情を浮かべる
という、車に関係ないけど、マズローの5段階欲求の一番下、生理的欲求である「空気」を吸う、「性欲」を彷彿させる、というカットを使い、視聴者の脳を反応させようとしていると推測できます。
フォルクスワーゲンのCMも同じように瞳孔が開くカットを使っています。
これらは、おそらく実際に複数の被験者にCMを見てもらい機能的核磁気共鳴画像法(fMRI)などを使って検証して効果が出てることを確認してからテレビCMでオンエアされていると思います。
このように、テレビでも映画でも脳科学が当たり前のように、使われる時代です。
ただテレビCMを見るだけではなく作り手の狙いや意図を考えながら見ると莫大なお金をかけて作るテレビCMは非常に参考になり興味深いものです。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございます。
COMMENT ON FACEBOOK