国際言語学者の溝江達英です。
新しいことをはじめるには本当に負荷がかかります。
もし自分がダメだと思っていることがあれば逆にいまある素材を使って、味付けを変えて再加工してみてはどうでしょうか。
今日はちょっとした微調整でとてもうまく行った例をご紹介します。
何か全部まるごと変えなきゃいけないと思うと労力がかかるから面倒くさいと思うわけですが、
言葉をいじることで大幅に激変できるのであれば、たったそれだけなので、一番簡単に改革を引き起こすことができます。
しかも効果は絶大です!
伊藤園のおーいお茶のお話をします。
缶入り煎茶の名前で売り出したお茶は開発に数年をかけたにも関わらず全然売れなかったそうです。
悩みに悩んだ伊藤園はなんで売れないのか?を研究し、ずばり、名前にインパクトがないのではないか?という結論にたどり着きました。
名前にインパクト=みんなに覚えてもらえる。
缶入り煎茶から、今のおーいお茶!という親しみやすいネーミングに変え、それで売上が一気に7倍になったというのです。
たった言葉をいじっただけで売上が大幅に変わったのです。
もちろん商品の中身は全く変わっていません。
大ヒット映画、アナと雪の女王。 原題はFrozen です。
これをカタカナで単に、フローズンと置き換えたら、ここまでヒットしなかったと思われます。
これもまた言葉の使い方に軍配があがったと言えます。
そこで皆さんに問題です。
自営業者が使う肩書で、コンサルタント、カウンセラーと名乗る方々は特に注意が必要です。
その名乗りそのものが蔓延しすぎているからこそ、あえてみんなが使っている表現から脱出する訓練が必要になります。
コンサルタント、カウンセラーは覚えやすいのは覚えやすいのですが、インパクトがないのです。
自分にしかないネーミングづくり。
No1よりOnly1を目指す言葉の作り方が必要になってきます。
ズバリ端的に自分のやっていることを想像させたり、プラスのイメージを喚起する言葉の作り方を学んでしまえば、
言葉の錬金術師になることができます。
英会話講師という名乗りも微妙です。他にもたくさんの英会話講師がいるからです。
ただ、
タクシー運転手専用の英会話講師
この名乗りで大ヒットしている人がいます。
これもまた言葉の使い方で勝っている例です。
観光立国宣言をしている日本では観光客がたくさん来て、タクシー会社では英語ができるドライバーの養成に一生懸命なところに目をつけました。
私の元生徒さんにはCA専門の英語塾をしていた方がおりましたが、これもまたOnly1戦略で圧勝です。
こうして焦点が定まると、自ずと自分は何をすればいいかの優先順位も決まり、無駄を省くことができます。
タクシー運転手専門の英会話講師ならば、旅行に使えそうな表現を上手に教えればいいわけですから、それ以外の表現の優先順位が低くなります。
準備する講師もあれこれ準備しなくてもいいので効率よくピンポイントの準備だけで済みますので極めて効率がいいです。
コピーライティングもしかり、パブリックスピーキングもしかり、商品名もしかり
人間関係の向上・改善ですら、言葉が母体となっています。
言葉の使い方の向上=人生の質を上げる
こう言い切ってしまってもいいくらい、言葉の変化はあなたを元気にさせます。
もちろん、言葉の使い方の向上=収入を上げる
こういう等式も成り立ちます。
どうすれば言葉の使い方がうまくなるか?と質問をうけますが、
それはずばり
もうすでに皆さんが操っている母語である日本語を徹底的に鍛えることで
稼ぐ言葉の使い方を手に入れることができるようになります。
スピーチをさせても、文章を書かせても、外国語を話させても、交渉させても、口説かせても
どんな場合でも無敵な言葉づかいを学んでもらえる技を反転授業で加速学習していただこうと思います。
母語に軽く外国語の刺激を加えることで、母語の力が蘇生します!
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