以前、コンテンツメイカーのHJ通信でこんな記事がありました。
(素晴らしい記事なので、ぜひ読み返してみてください)
この内容はそのままメディアディレクターにも当てはまります。
例えばLPを制作する際、まったくの0からオリジナルで作りあげていく人はかなり少数です。
他サイトを参考にしながら作り上げていくことが多いかと思います。
つまり何かしらのモデリング先を見つけ、それを見本にするわけです。
しかし少し考えてみてください。
あなたが参考にしようとしているそのサイトは本当にモデリング先として適当でしょうか?
モデリング先として値するものでしょうか?
「なんとなく見た目がいいから」
「好みのスタイルだから」
そんな安易な理由で選んでいませんか?
モデリング先として選択するのであればそれに値するものを選ぶ必要があります。
悪い見本から良いものは決してできないからです。
つまり、いいサイト作りは、まずいい見本選びから始まる、といっても過言ではないのです。
今回はそんなサイト作成の際に見本となる優れたサイトを簡単に探し出すための方法を紹介します。
極秘のデータをのぞき見る
SimilarWebというWebサービスがあります。
(Pro版)https://www.similar-web.jp/
(無料版)https://www.similarweb.com/ja
これは任意サイトのアクセス状況を簡単にのぞき見できるツールです。
アクセス状況とは、PV数やサイト滞在時間、流入ソースといったそのサイトの実勢を表すもので、サイト側からすれば隠しておきたい秘密のデータです。
普通はそのサイトの管理者しか見ることができないデータですが、SimilarWebを使えば、それを外から知ることができてしまうのです。
特におすすめはChromeの拡張機能として使うこと。
これを使えば、ボタンひとつで今見ているサイトのアクセス状況がすぐに判明します。
詳しい使い方や用語の解説はいくつも紹介サイトがありますので割愛しますが、今回はこのサービスを使って優秀なモデリング先を探す活用法を紹介します。
これを競合サイトの相対評価に使うのです。
例えば、あなたと同じようなコンテンツ販売をしている2つのLPがあったとします。
そして後発であるあなたは、どちらかを参考にして同じようなLPを作成するつもりです。
一体どちらをモデリング先として採用すればいいのでしょう?
多くの人はここでデザインやコピーと言った上辺の部分だけで選択をしてしまいます。
しかしサイトというものは、見た目だけでは本当の評価はできません。
そこでこのSimilarWebを使ってみましょう。
- どちらがより多くの人に見られているか?
- どちらが長い時間ページを読まれているか?
- 直帰率が低いのはどちらか?
これらがボタンひとつですぐに分かってしまうのです。
簡易的なデータではありますが、相対評価をするには充分です。
これらを元に、よりデータ的に優れた方を選択することで、根拠のある選択ができるようになります。
検索上位はSEO上手、さらに…
見本として価値のあるサイトは、もれなくSEO的にも優れたサイトです。
この視点から見本となるサイトを探す術を紹介します。
それは、モバイルブラウザにおけるGoogle検索上位に来るサイトをモデリング先として採用するというものです。
ミソは「モバイルブラウザ」にあります。
現在、Gooleの検索エンジンはPC用のブラウザで検索した結果と、モバイル用のブラウザの結果では異なる検索アルゴリズムを用いています。
試しに、PCとスマホそれぞれで同じキーワードを検索してみてください。
表示される順位が若干異なっていますよね?
大きく横長な画面、処理速度の速いPCと、小さく縦長な画面、処理速度も遅いモバイル端末では視聴環境が大きく異なります。
現在Googleではそれぞれに最適なサイトを別々の基準で判断し順位付けをしています。
そして、これからの時代、優先されていくのはモバイル環境です。
こちらは以前紹介した「AMP」や「MFI」を考えても明らかです。
現在しっかりとその方向性が見えていて対策をしている=検索上位に来ているサイトは先々への戦略を持った優れたサイトです。見本として最適です。
基本的にサイトの制作作業はPCで行うため、そのままPCブラウザでモデリング先を探してしまいがちですが、これからはひと手間加えて、スマホで検索上位を探してみてください。
これまで候補に挙がらなかった思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれませんよ。
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これら2つの方法を上手に使えば、きっといいモデリング先が簡単に見つかります。
ぜひ利用してみてください。
今週は以上です。
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