IROAS(イロアス) 公式メディア

IROAS(イロアス)の公式メディアです。IROAS(イロアス)が運営する一般公開型のオウンドメディア。日々進化を続けるIROAS(イロアス)の「今」や壮大な世界の中で起こる軌跡をご紹介します。

2020年に向けて3C原則を染み込ませよ

Let’s get language freedom !
国際言語学者の溝江達英です。

東京オリンピックまであと3年。

この3年の間に、多言語ができる人材を確保しなければならないということで、東京都も多言語対応協議会を設置しました。

訪日外国人もどんどん増え、外国人観光客と昔とは段違いの割合ですれ違うことが多くなりました。

訪日外国人は

2013年で1000万突破
2016年で2400万突破

そして2020年では4000万人突破を見込んでいるのです。

日本は英語が話せなくても生活ができるというのはある意味、平和の象徴で美しいことですが、未来のグローバリストとしては和魂洋才を一歩進化させた、和魂和洋才を手に入れたいところです。

外国人の方はあなたが日本人であり、日本が日本であることに興味があるのであって、魂まで洋風になってもらうことまでは望んでいないはずです。

だからこそ、私は、みなさんは和の魂を持ちながら、かつ洋のしきたりも構えつつ、同時に自分の中に眠る大和魂を再発見して欲しいと思うのです。

外国語の学びを通じて、自分の中に眠る大和を呼び起こすことは大事なことだと考えます。

これから外国人の流入の波がどんどんやってきます。

その一方で、日本からの外国人に対するメディア発信はブルーオーシャンで、分野によってはスカスカです。

試しにイタリア語学習というキーワードで、日本人でイタリア語の授業などやっている人がいるかどうか調べてみたところ、目立って2人くらいしかいませんでした。

イタリア語自身はイタリアやスイスくらいでしか話されていない言語ではあるのですが、人気学習言語では、とある統計によれば、英語に次いで2位といわれるくらいです。それなのに、イタリア語のYOUTUBE市場はガラ空きのブルーオーシャンで、こういう場所で和魂和洋才を引っさげて、日本人としてガンガン目立つことができるのです。

探せば、日本人として目立てる場所はいくらでもあるんですね。メディア上では。

イタリア語に興味がなくても、別に英語でもどんどん活躍できます。

でも、英語ができないからどうしよう。。。こう考えてしまいますね。

その発想をちょっと次のテーマを通じて改めてみましょう。

オリンピックに向けて、実は、日本で静かに動いている言語運動があるのです。

この言語運動はみなさんのインスピレーションを刺激するはずなのでご紹介します。

2020年に向けて積極的に日本語を改良しようという動きがでているのをご存知でしょうか?

やさしい日本語プロジェクトというのがあるのです。

やさしい日本語とは、これからますます増える外国人に、日本語そのものをわかりやすくして、日本語学習の参入障壁を低くしようとするプロジェクトです。

外国人にとって、日本語には日本語特有の難しさというのがあります。

このやさしい日本語プロジェクトはただただ、オリンピックのために日本語を簡単にしましょうということではなく

1995年1月の阪神・淡路大震災では、日本人だけでなく日本にいた多くの外国人も被害を受け、その中には、日本語も英語も十分に理解できず必要な情報を受け取ることができない人もいたため、そうした人達が災害発生時に適切な行動をとれるように考え出されたのが「やさしい日本語」の始まりといいます。

やさしい日本語であると、機械翻訳に日本語を入れた時、文章が平易なため、より精度が高い対応訳が出てくるといいます。

緊急時でも言葉が分からず機械翻訳を通してもめちゃくちゃで不安になるより、簡単な日本語であるがために正確な訳が出てくるほうがどう行動を取ればいいかの指針が立ちやすくなるのは明白です。

この点においても、以前にも増して外国人が多くなっている日本には必要な対策です。

私達、大人はどうしても、子供っぽいようなことをやりたがらないことがあります。

簡単に言うことを拒否するというか、平易にすることが自分の威厳や能力を安売りしてしまっているような気がする傾向があったりします。

ただ、ひとつ肝に銘じたいのは

わかりやすさは正義である。

この一点につきます。

日本人は曖昧表現を好み、言い切り型の言い方を良しとしません。

ちょっと、お願いがあるんですが。。。。と濁しながら話す方が、お願いがあります!と言い切るよりも、丁寧とされます。

ただ、言葉を磨きたい、思考を研ぎすませたいと決意するなら、やさしい日本語方式で、英語もやさしい英語方式で磨けばいいと思うのです。

つまり一言で言えば

本心を素直にいう。

そうできさえすれば、語学はうまくなると確信しています。

やさしい日本語の作り方マニュアルに従って、この作り方で英語も再構築していくと、より達意の英語になるので、ぜひお試しください。

  1. 重要度の高い情報だけに絞り込む
  2. 曖昧な表現は避ける
  3. 複雑でわかりにくい表現は文の構造を簡単にする

英語の世界では3C原則とも呼ばれています。

  • Correct (正確に=情報の高いものだけ)
  • Clear (明確に)
  • Concise (簡潔に)

この3Cを意識してみましょう。

「最近発売された新モデルには、合計6つの新機能が追加されている」

これを英訳しようと思うと

A total of six new functions have been added to the new model released lately.

こんな感じで、ベタに受動態も使って訳してしまうかもしれませんが、

3Cにもとづいて核心をつく言い方では

The new model has six new functions.

これくらいで十分なのです。

2020年に向けて、どんどん外国語需要が高まります。また多言語学習の気運はどんどん高まっていくはずです。

間違った勉強法ではあと3年後でも英語が話せないままです。このまま、難しい、出来ないという前に、やさしい日本語運動の発想からもインスピレーションを受けて、難しいことを噛み砕く練習をしてみましょう。

西洋諸語は似た文法構造を持っているので、3C原則を強く意識していれば、英語だけではなく別な言語も同じような原則で最短・最速で習得可能になってきます。

国際化が進む日本で真の和魂和洋才を備えたグローバリストとして活躍していきましょう。2020年までは十分間に合いますよ!

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