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世界基準マーケティング

Youです、

最近話題となった2つニュースが私的にとても興味深かったのでシェアしようと思います。

2つに共通するテーマは、

「マーケティングの世界事情」

です。

Google○○やめるってよ

一つ目のニュースはこちらです。

グーグル、無料Gmailの分析を年内に中止(東洋経済ONLINE)

http://toyokeizai.net/articles/-/177892

これまでGoogleは無料の個人向けGmailを利用している人のメールの内容を自動的にスキャンして、そこから導き出されるパーソナライズ広告を表示していました。

まずこの事実を知らない人もいるかもしれませんが、

有料の法人向けアカウントを除いて、私もあなたもGmailを利用していた人、世界中全員がGoogleにメールの中身を覗かれていたことになります。

しかし今回のテーマはそこではありません。

私が面白いと感じたのは、これを年内にやめるという判断をGoogleが下したというところです。

ビジネス的に言ってしまえば、このプロジェクトには価値がない、コストに見合う成果が挙げられないと判断したということでしょう。

しかしこの個人メールのスキャンデータは典型的なビッグデータと呼ばれるものです。メールの中身といったパーソナルデータは一見有益で様々なビジネスの種になりそうな優れたデータ群に思えます。

予想ですが、当初はGoogleもそのように考え収集を開始したのでしょう。

しかし実際には意外と短い期間で終了してしまいました。

これが表すところは何か。

ビッグデータの活用には大きく分けて次の3つの段階があります。

  1. 収集
  2. 解析・分析
  3. 活用

つまりGoogleはすでにこのすべてのフェーズを一通り終え、その結果としてこのプロジェクトを終える決断をしたのだと予想できます。

通常これらのフェーズには相当の時間とコストがかかります。しかしGoogleは持ち前の技術と体力で、すでにこれらを充分な判断が下せる段階にまで到達したということでしょう。

なんというスピード感!

ビッグデータを活用していくよ!というニュースはこれまでに何度も見てきましたが、それを活用段階まで一通り完了した上でもう止める!なんてニュースは一般的にはこれが世界初ではないでしょうか?

ビッグデータって何?なんてテーマが未だに話題になるような日本とは一歩、二歩いや100歩くらい先へ行っていますよね。

さすがGoogle先生。

そんな日本にいる私たちですが、このスピードに付いていかなければなりません。負けてはいられませんね。

Canonが見ているものは?

もう一つのニュースは、Canonから発売される新しいカメラについての話題です。

【噂】キヤノンのEOS Kiss X7後継機の画像(軒下デジカメ情報局)

http://www.nokishita-camera.com/2017/06/eos-kiss-x7.html

まだリークの域を出ていませんので噂程度の情報でしかないのですが、この新機種を巡ってその道の人たちの間では大きな話題となっているようです。

(カメラそのものに対して私は全く詳しくないので詳細は割愛します、、。)

この新製品は、かつて日本市場で一世を風靡した「X7」という機種の正統後継機という触れこみでで発表されました。

この「X7」という機種は「ザ・日本人向け一眼レフ機」とも言える小型・軽量な機種で、手の小さな日本人に大変好評だったようです。

ですから多くの日本ユーザは、次の後継機も当然この流れを汲んだものになり、「ザ・日本人向け一眼レフ機2」的な製品になるものと期待していました。

しかしリークで判明した詳細はその期待を大きく裏切り、待ち望んでいた姿とは大きく異なるものであったようです。

結果、掲示板などで多くの批判的な声が見られました。

しかし視点を世界に向けてみると一転して今回の新機種はかなりの高評価であり、好意的に迎えられています。

それはCanonが世界市場をターゲットに綿密なマーケティングを行った結果でしょう。

世界中のユーザが一番求めている物は何か、その答えを調べつくし、最大限体現したのでしょうから当然のことです。

つまり、Canonは出自ではあるけれど小さい日本市場よりも、より大きな市場、つまりより大きな利益を得られる世界市場を第一に考えたということです。

その結果、御膝元である日本で批判されることは誰の目にも明らかだったのにも関わらず、です。

そもそもカメラ市場はすでに世界市場がメインですから当然のことなのでしょうが、この当たり前のことができていなかったのがこれまでの日本式ビジネスだったと思います。

ガラパゴス家電やガラパゴス携帯と揶揄されて、世界に取り残されてしまった日本メーカの衰退。

まさにこの大きな市場への目線と、小さな批判を無視できる度胸が足りなかったからというのが要因の一つでしょう。

私もつい楽をして、目先の小さな市場や、簡単に手に入る利益に目が向いてしまいがちなところがあります。

しかしそれに縛られず、大きな市場、より利益を期待できる世界に躊躇なく目を向けていけるスタイルが必要だな、と感じたニュースでした。

こういった小さなニュースからでもスキルアップにつながるヒントを見つけることは誰にでもできます。

情報収集は成功への第一歩。アンテナは常に張っていてください。

それでは今週はこれで以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

You

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