英語と日本語がどんなに違えども、実は、共通の原始的な感覚ってのがあります。実はそれは音感です。
音のイメージって個別言語を超越して、最大公約数的にまとめあげることができます。
例を挙げると
物が突き刺さる感覚ってのは、ストッとかスタンとか、シュッって感じは英語の人も日本語の人も共通して持てる感覚です。
鼻をツーンと刺す悪臭はstinkといいます。ここにSTの感覚が埋め込まれています。
昆虫の針は鋭く、シュッ!と刺さると抜けない感じがします。
事実、stingerは昆虫の針を指しますし、毒牙の意味もあります。
ここにもSTの綴りが見えます。
Sticker は日本語ではステッカーと発音してしまってますが、矢でも刺さったように剥がれないを原義としてます。sticker にはそう簡単には落ちこぼれない人という意味で、頑張り屋とか勉強家の意味もあります。
instinct はinは心の中を指し、心の中に容易には抜き取りされない根深く刺さっているものということで、本能を表します。
exは消滅を表し、extinctはex+stinctが簡略化された形でstの語幹こそ見えなくなっているけれど、動物が矢に当たってしまえば死んでしまうように、extinctは生命が消える、特に絶滅についてよく使われる単語でお目見えします。
ex-という接頭辞はただ単に消滅ではなくて、完全に消えてしまうという意味で強意で働きます。
完全に死に絶える、絶滅するといった意味があります。
こうして英単語を見ていくと、なんとなく、英単語って、音感で出来ている要素が根底にあって、その意味が貫かれていくんだなってことがわかります。
そしてそこにコア(=意味の共通軸)を見つけると、格段に覚えやすくなります。
私たちはサンズイのある漢字を見れば、水に関わる漢字群だと分かるように
英語もSTを有する単語は概して、刺さって抜けない的なイメージを持つといいでしょう。
しかもその刺さり方が、シュッ! スタン!みたいに、矢がガッツリささるかのようなイメージをするとなお覚えやすいでしょう。音感がベースになっていると叩き込みましょう。
音のイメージが視覚STによって体現されているこの二重構造。
耳でも目でも語感を刺激するからこそ、立体的に英単語が覚えられます。
ペタペタ歩くっていう感覚も人間が歩く時に立てる音だと感じられれば
pedal(ペダル)を漕いで!のペダルも、足が踏みつけられるところで、足の意味を感じられます。
peddler はてくてく歩いて売り歩く行商人
pedestrian crossingは横断歩道をいいますね。
pedestrianもpedがあるので足に関係し、歩行者の意味になります。
スパスパ息を吐く感じでSPーがあれば、
inspire という意味ですら、
心の中(in)に息吹が吹き込まれる(SP-に空気を感じながら)
ひらめく!っていう感覚がつかめると思います。
SPはスパスパ息を吐く→呼吸が活発になる→活動体になっていくという連想が出てきます。
なんとなく元気になるプラスの意味が伺えます。
あえて一言でズバリまとめると
SPのイメージは
【はじける】的な感覚が1番しっくりくるのかなと思います。
喉元を炭酸でシュワ~〜とはじけさせるあの飲み物
それはSpriteですね。
SPが弾け感出てると思います。
温泉はSpring
バネもSpring
春もSpring
お湯もバネも春の木の芽も、一斉に弾けだす感じが読み取れます。
こうして、私たちは原始音を基調として、その原義からどんどんイメージを膨らませて、新種の単語を作っていくことができるんですね。
誰も英語のできる人なんて丸暗記なんかしてないです。
みんなこうやって、最初は音感ベースのちっちゃな破片(これを言語学では語幹とか語根と呼ぶ)を拾って、パーツを継ぎ足して意味を拡張させていくんです。
その術さえ学べば、どんどん単語も覚えやすくなってきますよ。
自分の勉強に分析眼を備えられるようにしていきましょう!
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